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電気工事士が独立した場合の年収の現実|開業1年目・3年目・5年目の変化

電気工事士が独立した場合の年収の現実|開業1年目・3年目・5年目の変化

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電気工事士が独立した場合の年収は、1年目で200〜350万円、3年目で400〜600万円、5年目以降で600〜900万円が現実的なラインです。ただし、仕事の取り方・経費管理・顧客層によって大きく差がつきます。

独立1年目の年収の現実|最初の壁は「売上ゼロの月」

独立1年目は、手取り収入が月15〜20万円になることも珍しくない。
年収に換算すると180〜240万円。会社員時代より下がるケースが多い。

1年目の平均的な収支モデル

項目 金額(年間)
売上(下請け中心) 350〜500万円
材料費・外注費 80〜120万円
車両・燃料費 30〜50万円
保険・税金・社会保険 40〜70万円
手元に残る所得 200〜260万円

18年の経験から言うと、1年目で最も痛いのは「仕事の波」だ。
繁忙期の3〜5月と9〜11月は週6日動けるほど忙しい。
しかし閑散期の1〜2月は、売上が月20〜30万円に落ち込むことがある。

実際に私が開業1年目の2月、売上が18万円だった月があった。
そこから逆算して、閑散期対策のストック案件を意識するようになった。

1年目に年収300万円を超えたい場合、下請けだけでは厳しい。
直接顧客を最低でも月2〜3件確保することが現実的な条件だ。

独立初期の仕事の取り方については、電気工事士が独立後に仕事を増やすための具体的な行動リストが参考になる。

独立3年目の年収の現実|400〜600万円に到達できる分岐点

3年目は「生き残れるか」が決まる時期だ。
廃業する人の多くは2〜3年目に集中している。

3年目で年収が伸びる人・伸びない人の違い

項目 伸びる人 伸びない人
顧客構成 直接受注40%以上 下請け100%
リピート率 60%以上 30%未満
単価設定 相場+10〜20% 値引きで受注
月の売上目標 60〜80万円 30〜40万円

3年目で年収500万円に届く人に共通していること。
それは「紹介経路を複数持っている」という点だ。

具体的には、不動産管理会社・工務店・ハウスメーカーの3ルートから
定期的に案件が来る仕組みを作っている。

業界内の人脈を広げる具体的な方法は、電気工事士が人脈を作って仕事を増やす方法|業界団体・勉強会の活用で詳しく解説している。

3年目の現実的な年収シミュレーション

月売上60万円を12か月続けた場合の計算を見てほしい。

  • 年間売上:720万円
  • 材料費・外注費:180万円(売上の25%)
  • 車両・通信・保険等:60万円
  • 所得税・住民税・国保:80万円
  • 手元残り(実質年収):400万円

月70万円を安定して取れるようになると、年収500万円の壁を超える。
3年目の目標は「月70万円の安定売上」と考えると具体的に動きやすい。

独立5年目の年収の現実|600万〜900万円の差はどこで生まれるか

5年目になると、仕事のスタイルが明確に2つに分かれる。

1つは「一人親方として効率を追求するタイプ」。
もう1つは「従業員を雇って売上規模を拡大するタイプ」だ。

一人親方として効率化した場合の年収

一人でこなせる工事の上限は、月80〜100万円の売上が現実的だ。
年間売上960〜1200万円、手取りは600〜750万円になる。

ここを超えたい場合は、単価の高い案件に絞ることが必要だ。
たとえば太陽光・EV充電設備・産業用電気工事などは単価が高い。
1件で50〜100万円になる案件を月2〜3件取れると、年収は一気に上がる。

従業員を雇って拡大した場合の年収

電工1人を雇った場合、月額人件費は35〜45万円(社会保険込み)かかる。
その分を回収するには、月売上を150万円以上に引き上げる必要がある。

うまくいけば社長の年収は800〜900万円に達する。
ただし、従業員の管理・保険・労務手続きが増える点を覚悟すること。

実際に私の知り合いで5年目に電工2人を雇った人がいる。
売上は年間2200万円に達したが、手取りは680万円。
一人親方の友人(年収720万円)と大差なかったというのが現実だ。

5年目で年収900万円を狙うための3条件

  1. 直接受注比率を70%以上に引き上げる
  2. 単価50万円以上の案件を月1件以上確保する
  3. 法人化して節税を徹底的に活用する

法人化の節税メリットは大きい。
個人事業主と法人では、課税のされ方が大きく異なる。
売上が800万円を超えたタイミングで、税理士に相談することを強く勧める。

車両の経費化も重要な節税手段だ。
詳しくは電気工事士が車を経費にするための条件と節税の注意点を参考にしてほしい。

年収を左右する「開業時のリスク対策」を怠るな

年収が伸びても、1件の事故で全てを失うリスクがある。
独立後は必ず賠償責任保険に加入すること。

工事中に第三者の財物を損壊した場合、修理費が100万円を超えることもある。
保険なしで対応した場合、その年の利益がすべて消える。

保険の種類・費用の目安については、電気工事士の賠償責任保険とは?加入が必要なケースと保険料の目安で詳しく確認できる。

また、開業時には補助金・助成金を活用することで、初期投資の負担を大幅に減らせる。
電動工具・測定器・車両購入に使える制度が2026年も複数存在する。
詳細は電気工事士が独立時に使える補助金・助成金の種類と申請方法で確認してほしい。

なお、電気工事業として独立するには電気工事業の登録が必要だ。
要件や手続きは経済産業省 電気工事業登録・届出(公式)で確認できる。

独立年齢別の年収到達スピードの違い

独立する年齢によって、年収の伸び方は大きく変わる。

独立年齢 1年目 3年目 5年目
20代前半 200〜280万円 350〜450万円 500〜650万円
30代 280〜380万円 450〜580万円 600〜800万円
40代 320〜420万円 500〜650万円 650〜850万円

40代独立が初年度から高い理由は「既存の人脈」がそのまま顧客になるからだ。
20代は人脈を1から作る必要があるため、立ち上がりが遅くなりやすい。

それぞれの年代で取るべき戦略が異なる。
詳しくは電気工事士が独立するのに適した年齢は?20代・30代・40代それぞれの戦略で解説している。

年収1000万円を超えるために必要なこと

電気工事士の独立で年収1000万円を超えるのは不可能ではない。
ただし、単に「たくさん現場をこなす」だけでは届かない。

1000万円超えに必要な3つの要素

① 高単価工事に特化する
太陽光発電・蓄電池・EV充電設備・工場電気設備などは単価が高い。
一般住宅の照明交換だけをこなしていても、物理的な限界がある。

② Webからの直接集客を確立する
GoogleビジネスプロフィールやSNSで月10件以上の問い合わせが来る仕組みを作る。
下請け比率を下げれば、同じ作業量でも手残りが1.5〜2倍になる。

③ 法人化して役員報酬・経費を最適化する
個人事業主のまま年収900万円を超えると、税率が43%に達することもある。
法人化すれば実質的な税負担を25〜30%程度に抑えられるケースがある。

SNSを使った集客は、低コストで直接顧客を獲得できる強力な手段だ。
具体的な活用法は電気工事士がSNSで集客する方法|Instagram・X・Youtubeの活用事例を参照してほしい。

よくある質問(FAQ)

Q. 電気工事士が独立して最初の1年で赤字になることはありますか?

A. 売上ベースで赤字になることは少ないですが、手取りが月10〜15万円という状況は起こりえます。特に下請けのみで開業した場合、材料費・交通費・保険料を引くと残りが少なくなります。開業前に最低6か月分の生活費(目安150〜180万円)を確保しておくことが重要です。

Q. 第二種電気工事士だけで独立できますか?第一種は必要ですか?

A. 第二種のみでも独立は可能です。ただし、受けられる工事が「一般用電気工作物(主に一般住宅・600V以下)」に限定されます。工場・ビル・マンション共用部などの案件を受けるには第一種電気工事士が必要です。単価・案件の幅を広げる意味で、独立前または独立後3年以内に第一種を取得することを強く推奨します。試験情報は電気技術者試験センター(公式)で確認できます。

Q. 独立後に仕事がない時期はどのくらい続きますか?

A. 下請け中心であれば開業直後から仕事はありますが、単価が低く安定しません。直接受注が軌道に乗るまでの期間は平均6か月〜1年半です。Googleマップ(ビジネスプロフィール)への登録・口コミ獲得・近隣工務店への挨拶回りを並行して行うことで、この期間を短縮できます。

Q. 電気工事士の独立で年収600万円を達成するには何年かかりますか?

A. 独立前に10年以上の実務経験があり、顧客となる人脈がある場合は3〜4年で到達できます。経験が浅い20代での独立の場合、5〜7年かかることが多いです。直接受注比率を高め、月売上80万円を安定して維持できれば、年収600万円は現実的な目標です。

Q. 電気工事士が独立するときに法人化と個人事業主どちらがいいですか?

A. 年収(所得)が600万円未満のうちは個人事業主のほうが手続きが少なく有利なケースが多いです。600万〜800万円を超えてきたタイミングで、税理士に法人化の試算を依頼することを推奨します。法人化により役員報酬・退職金・経費の幅が広がり、同じ売上でも手取りが年間50〜100万円増えるケースがあります。

✍️ 著者プロフィール

電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。

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